シャーマン アンド スターリングの紛争解決部門は、今日の厳しい環境の中でクライアントに助言し、クライアントを守るための強力な体制を整えています。当業務部門は、米国、欧州およびアジアに130名以上のリーガルスタッフを擁し、政府の規制当局や競合他社、資金豊富なクラスアクション専門弁護士に対する対応含め、いかなる危機においても支援を行う用意があります。

今やクライアントは、かつてないほど数多の潜在的な問題に直面しています。業務上の不正行為の疑いに関連した訴追や執行手続はこれまでになく増加しています。証券取引や独占禁止法関連のクラスアクションにおいて、記録を塗り替えるような和解が頻繁に成立しています。かつてはありふれた商事紛争であったものが、相手方が何百万通ものEメールや電子文書を調べ上げる「焦土戦」へと姿を変えました。

このような厳しい時代において、紛争案件を担当するロイヤーには、クライアントに助言を行い困難な問題を処理できる経験や、必要な場合にはトライアルまで戦うことができる不屈の精神が要求されます。当業務部門のリーガルスタッフは、証券、刑事事件、独占禁止法、商事紛争、知的財産および仲裁を含む幅広い重要な分野の経験を有しています。当事務所は、いつでも裁判に臨む態勢が整っており、豊富な裁判経験があります。また、パートナーの中には、米国の裁判所における数多くの陪審裁判で審理にあたった検察官としての経歴を有する者も複数在籍しています。シャーマン アンド スターリングの紛争解決部門は、州および連邦の両裁判所での主要な訴訟において、日常的に当事者を代理しています。仲裁分野にも同様に力を入れており、毎年数多くの紛争手続を扱っています。

グローバルコンプライアンスおよび腐敗行為防止(FCPA) 

シャーマン アンド スターリングのグローバルコンプライアンスおよび汚職・腐敗行為防止部門は、世界で最も優れたリーガルチームのひとつとして広く認められています。このチームを率いるのは、司法省検察官や証券取引委員会の執行弁護士で、汚職・腐敗行為防止のためのコンプライアンスレビュー、調査および執行措置につき、何十年もクライアントに助言してきた経験を有するロイヤーです。当事務所は、司法省、証券取引委員会および各国政府当局が調査・執行対象とする、最も大規模かつ複雑で、広範囲に及ぶ汚職・腐敗行為防止案件の多くに携わってきました。

当事務所は豊富な経験をもとに、次のような幅広い汚職・腐敗行為防止に関するリーガルサービスを国際的にクライアントに提供しています。

  • 既存のコンプライアンスプログラムのリスク分析および評価
  • 調査の実施
  • 汚職・腐敗行為防止のためのコンプライアンスプログラムの策定と実施
  • 法務、コンプライアンス、監査および業務執行の各部門、ならびに取締役会および監査委員会に対するトレーニングの実施
  • 政府規制当局による調査において、企業や個人の代理
  • 取引および第三者に対するデューデリジェンスの実施

当事務所のリーガルサービスの質の高さは、政府規制当局からも認められています。複数の規制当局が当事務所のパートナーを独立したモニタリング担当者として任命し、数十か国で詳細なコンプライアンスレビューを実施させる等、当事務所は規制当局から信用を得て、信頼関係を築いています。

また、当事務所は米国、欧州、アジアおよび南米に経験豊富なリーガルスタッフを配置し、業界や地域を越えて、シームレスかつコスト効率の高い方法で多国籍企業のクライアントにリーガルサービスを提供しています。当事務所は、クライアントのビジネスへの影響やその他の風評や規制上のリスクを最小限に抑える必要性を常に念頭に置きながら、現地のノウハウや文化面に配慮した助言を提供しています。

ホワイトカラー犯罪の弁護および調査 

シャーマン アンド スターリングは、数十年にわたる経験、複数の法域に対応する能力、ならびに高く評価されているタフさと高潔さをもって、今日の刑法および規制執行を取り巻く厳しい環境の中でクライアントを導くことができる強力な体制を整えています。

今日のグローバルな規制や執行環境におけるクライアントのニーズに対応するため、当事務所のホワイトカラー弁護・調査部門は、世界各地の様々な業務分野のリーガルスタッフと連携しています。米国、欧州およびアジアの紛争担当リーガルスタッフの中には、政府機関での検察官や担当官としての経歴を有する者が多数在籍し、これらのリーガルスタッフの経験を合わせると、これまでに100件以上の陪審裁判に携わり、すべての主要な政府捜査機関への対応においてクライアントを代理してきました。当事務所の独占禁止法を専門とするリーガルスタッフは、米国および欧州全域の競争法当局への対応においてクライアントを代理しています。また、当事務所の金融機関助言部門は、世界の主な金融センター全てにおいて、様々な金融機関やインフラ提供事業者に対し、規制やコンプライアンス案件についてのリーガルサービスを提供しています。

これらのリーガルスタッフはいずれも、世界中の刑事手続や執行手続に迅速かつ効果的に対応する上で最適な、比類ない豊富な経験を有しています。当事務所は、日頃から次のような手続を取り扱っています。

証券:米国の司法省や証券取引委員会のほか、欧州またはアジアの金融監督当局による調査および執行手続。当事務所は、インサイダー取引、虚偽記載、市場操作、市場不正行為および不正会計等の事案を取り扱っています。また、上記の事案に関連した証券クラスアクション対応にも携わっているため、証券関連事案のあらゆる側面について対処することができます。

汚職・腐敗行為および資金洗浄:当事務所は、米国の海外腐敗行為防止法や米国以外の法域の腐敗行為防止法に基づく多くの大規模調査において、当事者を代理しています。世界各国の政府が、調和のとれた腐敗行為防止法等を制定し、相互支援協定を締結するなど、協力関係を強化している中で、複数の法域にまたがる法手続きにおいて豊富な経験を有する弁護士の必要性が高まっています。

競争法:米国、欧州およびアジアでは近年、カルテルやその他反競争的行為の疑いに対する刑事捜査や執行手続が増加し、科される罰金の額も記録的に高額化しています。当事務所はそのような事案において、米国司法省、欧州連合、その他の当局への対応を日頃から行っています。また、上記の事案に関連した独占禁止法の民事訴訟での代理も行っているため、独占禁止法事案のあらゆる側面について対処することができます。

金融機関:金融機関は、情報の秘密保持、規制当局検査および取引手続等、業務上の様々な側面で広範な規制の対象となります。当事務所は、数多くの法域でこのような規制の違反の疑いで刑事手続や執行手続の当事者となった金融業界の各種企業を代理しており、具体的には銀行、ブローカー・ディーラー、商品・先物およびデリバティブ取引参加者、資産運用ファンド、マネージャーおよび管理者、取引所およびその他の金融インフラ提供業者、ならびに保険会社および再保険会社等をクライアントとしています。

役員個人の代理:当局による執行手続の対象となる役員個人の代理には、特別なスキルと経験が必要となります。そのような事案において、当事務所は、クライアントがすべての手続上の論点を理解し、可能な限り最善の結果を得ることができるよう常に注意を払いながら、事案のあらゆる局面でクライアントを導いていきます。

証券訴訟および執行 

米国企業改革法(サーベンス・オクスリー法)の制定、規制当局の積極化、および資金豊富なクラスアクション弁護士といった要素により、リスクの高い証券訴訟という新たな時代が到来しました。当事務所では、株主代表訴訟、証券取引委員会における手続、コーポレートガバナンス関連、敵対的買収、および株主紛争等、これらすべての事案を扱っています。これらの分野での経験を有する紛争解決担当のリーガルスタッフのみならず、長年にわたり最先端の証券関連事案を手掛けてきた一流のコーポレート取引担当のリーガルスタッフも動員して証券関連業務を提供しています。

独占禁止法関連訴訟 

シャーマン法第1条の価格協定に関する請求、シャーマン法第2条の独占に関する請求、および独占禁止や不正競争に関する州法に基づく請求等、民事および規制上の競争案件について、独占禁止法部門と連携して対応しています。当事務所の独占禁止法担当のリーガルスタッフは、米国のほか、欧州全域に在籍しており、民事手続および規制手続のいずれにおいても、複数の法域をまたいで当事者を代理することが可能です。

複雑な商事訴訟 

契約違反、詐欺的行為、職業専門家の業務懈怠、ビジネス上の不法行為、および保険・再保険に関する様々なビジネス関連の紛争において、企業、パートナーシップ、ジョイントベンチャー等を代理してきました。

知的財産訴訟 

シャーマン アンド スターリングの知的財産訴訟チームは、クライアントの目指すところが裁判での勝訴であれ、訴訟費用の最小化、ビジネス上の解決のための交渉、または訴訟を完全に回避するための道筋の策定等であれ、その目標を達成することに重点を置いています。当チームがあらゆる案件の最初に取るアプローチは、まずクライアントのビジネスニーズを理解し、その実現に向けて全力を尽くすことです。このため、長期的にお付き合いいただいているクライアントからは、訴訟が申し立てられる時点よりかなり前段階に当事務所を起用いただいています。

当事務所の知的財産権訴訟部門は、特許、商標、著作権の防御、行使および商業的利用に加え、第三者の知的財産権による脅威にさらされている製品やサービスの防御に関連する、あらゆる法務サービスを提供しています。100人以上のリーガルスタッフが所属する当事務所の訴訟およびグローバル仲裁手続部門は、次のような業務を提供しています。

  • 地方裁判所や国際貿易委員会、仲裁廷における訴訟および紛争解決
  • 米国特許商標庁における当事者系手続および特許付与後の査定系有効性再審査手続
  • 特許に関するオピニオンおよび分析
  • 知的財産ライセンス
  • 訴訟およびポートフォリオ管理に関する戦略的カウンセリング

当事務所は、世界各国に広く所在する拠点を通じ、複数の法域にまたがる事案の調整を行うグローバル・コーディネーション・カウンセルとしての役割を果たすとともに、現地の最も優れた法律事務所との連携において豊富な経験を有しています。

虚偽広告訴訟 

競合他社の虚偽広告は、企業からビジネスを奪うだけでなく、企業のブランドにダメージを与え、さらには破壊することもあります。シャーマン アンド スターリングの虚偽広告訴訟チームは、クライアントの評判やビジネスを虚偽の広告や不正競争から守るための紛争対応に豊富な実績を有しています。当事務所は、虚偽広告の差止めや、不正競争によって生じた損害の賠償、不当利得の返還等を請求する連邦商標法(Lanham Act)および州法に基づく訴訟において、様々な業界の米国企業のみならずグローバルに活動する多国籍企業を代理しています。当事務所のライフサイエンス分野のクライアントとしては、先発処方薬やバイオ医薬品を製造販売するバイオ医薬品メーカー、高度診断ツールや個人用保護具を製造販売する医療機器メーカー、ならびに医療食品、機能性食品およびサプリメントを製造販売する栄養補助食品メーカー等が名を連ねています。また、消費財、食品・飲料、農業、金融サービス、製造、ハイテク分野等の企業も代理しています。当事務所は、米国内の連邦裁判所における訴訟のほか、商事改善協会(BBB)の全国広告審査局(NAD)における仲裁その他手続の対応も行っています。

また、当事務所は、虚偽広告、詐欺的な取引慣行、ならびに虚偽請求取締法および電話利用者保護法の違反の疑いに関し、クラスアクション、私人である告発者から提起されるキイタム訴訟、または政府当局による調査の対象となったクライアントを防御します。当事務所のリーガルスタッフは、訴訟対応のほか、クライアントの社内チームと協力し、マーケティング上の留意点を特定して危険を回避し、潜在的なリスクを軽減します。当事務所は次のようなリーガルサービスを提供しています。

  • 広告のコピーや表示のレビュー等、広告およびマーケティングに関するアドバイス
  • 企業のウェブサイトやソーシャルメディア・アカウントのコンプライアンス確認
  • コンテストや懸賞に関するアドバイス
  • 消費者調査の設計および解釈
  • 専門的広告表現の評価および実証
シャーマン アンド スターリングは、競合他社の虚偽広告や不正競争への対応、請求や調査への対応、またはクライアントにおける規制および業界標準へのコンプライアンスの確保を含め、一層複雑化する競争環境において、危険を予測し、脅威に対応し、機会を最大化する戦略を立案するため、クライアントと緊密に協働しています。
M&A訴訟 

シャーマン アンド スターリングは、最も複雑なM&A取引、それに伴うデューデリジェンス、そして最終的に発生し得る訴訟について、ワンストップのソリューションを提供することで、クライアントの皆様から信頼いただいています。当事務所の紛争解決部門のリーガルスタッフは、M&A取引部門のリーガルスタッフと緊密に連携し、多くの場合、取引の初期段階から関与して、プロセス全体を通して助言やガイダンスを提供しています。この業務部門を超えたシームレスなアプローチにより、当事務所はクライアントの最も重要なビジネスニーズに重点的に取り組み、それに合わせて取引戦略と潜在的訴訟の戦略の双方を策定します。

当事務所のM&A紛争担当リーガルスタッフは、M&A取引に関連するリスクの高い紛争に関わる企業、投資銀行、取締役会、特別委員会、その他主要当事者を代理しています。当事務所のリーガルスタッフは、次のような様々な分野から発生するM&A取引に関連する申立てに関し、幅広い経験を有します。

  • 買収
  • (当局との間で)争いのある合併
  • 敵対的買収
  • 会社分割およびスピンオフ
  • プロキシーファイト
  • ジョイントベンチャーをめぐる紛争
  • 緊急差止措置
  • 株主クラスアクション
  • 企業価値評価
  • クロージング後発生事由および重大な悪影響を及ぼす事由に関する紛争
  • 株主代表訴訟
  • 契約違反
  • 規制上の問題
  • 腐敗行為防止に関するデューデリジェンス